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東方紅楼夢(第六回)新刊情報

東方紅楼夢(第六回)

『小悪魔ふりーくす!』
 日時:2010年10月11日
 スペース:M-08b(合同誌はL-15ab『シロゆで』でも頒布!)
 頒布価格:500円だった気がする
 内容:小悪魔合同本


あともう一冊ペラいこがさな本を出す予定


はい。
今回は合同誌です、やったね!
他のメンバーさんはというと、主催のぎんさん、姉さん、クラリュさんというね。
なんとも豪華な面子となっております。
ひとり8ページと1イラスト描いてるので、最終的に44ページ本になるのかな?
もうね、俺得ですよ俺得。
誰よりもこの本楽しみにしてる自信ありますよ。
だって・・・ねえ?
ふつーにいつも読んでる人たちの合同本ですもの。
こいつぁ楽しみでしょう。
そこにね。
参加できるとかね。
嬉しいでしょう、jk。

夏コミから2ヶ月弱だったので、8ページ描けばいいってのは逆によかったですね。
しっかりした個人誌を出すのは、もしかしたら難しかったかもしれない。
とはいえ何もないのはアレなので。
コピ本出します。
こがさな本です。
さんえぬ時代のパートナーsumire氏にゲスト頼みました。
私もヤツもギリギリチョップな日程ですけどね。

コピ本では実験兼ねて、文字ネームをもとに描きました。
ええ。
意味ありませんでした。
完全に小説な内容を4コマにするとか、結構無理した感。
ていうかほとんど原型が残ってないので、折りたたんだ先に小説載っけときます。
これでも同人のゲームシナリオやってたこともあるので、読めないことはないハズ。
・・・ハズ。

↓折りたたんだ先に今回のネーム↓


『傘、一本。』


さあさあと雨が降ってきた。

幸いバス停が近くにあった。

木の箱みたいなバス停。

雨宿りにうってつけだ。

わたしはベンチに座った。

雨を眺める。

なかなか止みそうにない。

参ったな、洗濯物を出しっぱなしだ。

早苗
「………」

隣に気配。

いつの間にか小傘ちゃんがいる。

神出鬼没。

最初のころは、急に現れることに驚いていた。

でも今は慣れた。

ん、慣れたとは違うかな。

小傘
「わあっ!」

ワンテンポ遅い。

小傘
「びっくりした?」

すごく得意気。

早苗
「いいえ」

小傘
「ええ~」

早苗
「驚かす気、あまりないでしょう」

小傘
「そんなことないよ」

小傘ちゃんは、早苗が驚いてくれないんだよ、とつぶやく。

その通りだ。

だっていつの頃からか、待つようになっていた。

横に小傘ちゃんが来るのを。

待っていた人が来て、驚く人がどこにいるだろう。

ああ、人じゃなくて妖怪か。

もうどっちだって同じ。

とつとつ。

屋根を雨が叩く。

誰も使わないバス停。

私と小傘ちゃんしかしない。

ふたりだけの空間。

木の匂いに包まれている。

雨に濡れて、木の匂いが強くなった。

袖が引っ張られる。

小傘ちゃんがわたしを見上げていた。

小傘
「ね、早苗」

はずむ声。

何かを期待しているみたい。

早苗
「なんですか?」

わたしはわざとそっけなく返した。

小傘
「これ」

小傘ちゃんがおばけ傘を剣みたいに構えた。

傘。

一本だけ。

小傘
「これで一緒に帰ろうよ」

小傘
「このままだと早苗帰れないでしょ?」

無邪気な笑顔。

ぱ、と傘を開く。

小傘ちゃんは開いた傘を回しながら、視線を泳がせる。

そして一瞬だけこっちを見て、すぐ目をそらした。

小傘
「あ、相合傘になっちゃうけど」

顔を真っ赤にしてうつむく。

そしてはにかみながら、身体を揺すってる。

早苗
(恥ずかしいんですね……)

だったら言わなければいいのに。

ああでも。

わたしも同じ。

なんだか顔があつい。

だって相合傘。

いいよ、と。

たった一言で。

小傘ちゃんの隣を歩ける。

今よりずっと近い距離で。

ほら簡単。

「い」と紡ぎ、

「い」と続けて。

「よ」と添えれば、その後は温かい時間。

でもなかなか言えない。

だってちょっと恥ずかしい。

どれくらい言葉を止めていただろうか。

小傘
「あ」

小傘ちゃんが顔を上げる。

視線を追うと、太陽の光。

小傘
「晴れちゃった」

雲の切れ間から光がこぼれる。

雨はもう降っていなかった。

なんだ。

通り雨だったのか。

笑っちゃう。

相合傘で小傘ちゃんとくっつきながら、歩いて帰る?

期待をしていた自分がマヌケに思えてきた。

拍子抜けだ。

小傘
「ざんねんー」

小傘ちゃんもおんなじなのか、深くため息をついた。

そのままおばけ傘をたたもうとする。

雲の切れ目からこぼれていた光はやがて溢れ出し、今やあたり一面を明るくしていた。

なんだか悔しい。

天気のせいで一喜一憂している。

そうだ。

早苗
「いいですよ」

小傘
「え?」

別に雨が降っていなくたって、傘をさして帰ればいい。

お天道様のご機嫌を、いちいちうかがっていたってしょうがない。

ここは幻想郷。

常識に囚われていてはいけないのだ。

早苗
「一緒に帰りましょう」

小傘ちゃんは目を丸くして、動きを止めた。

わたしはおばけ傘を指差す。

早苗
「さっきの返事ですよ。それで一緒に帰ろうって言ったのは小傘ちゃんでしょう?」

小傘
「でも雨……」

早苗
「いやですか?」

小傘ちゃんは強く首をふる。

わたしは立ち上がって、バス停を出た。

早苗
「いきますよ」

空はすっかり晴れている。

日差しが強くて目を細めた。

小傘
「うん!」

小傘ちゃんの駆け出す音。

日差しが途切れる。

空に傘。

隣に小傘ちゃん。

小傘ちゃんの小さな手。

傘の持ち手ごと持つと、ひんやりとしていた。

わたしたちは歩き出す。

小傘
「早苗の手、あったかいね!」

ひときわ温かい笑顔で小傘ちゃんは言った。


エンド






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カメ120 Author:ほぷラテ バナー ついった 東方中心。イラスト描く。マンガ描く。稀に文章も書く。

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